■矯正治療で嚙み合わせを改善する重要性

 

矯正は、歯並びを美しくすることだけが治療目的と思われがちです。実際、歯並びの治療を希望される方の多くは、出っ歯や受け口、乱ぐい歯などの見た目の悪さを改善すべく、矯正相談を受けます。もちろん、矯正治療で審美性を回復させることは重要ですが、それと同じくらい「嚙み合わせの改善」も重要であることを知っておいてください。

 

▼なぜ矯正で嚙み合わせを改善するのか

 

私たちの歯が担っている主な役割は、食べ物を噛むことです。専門的には「そしゃく機能」と呼ばれるものです。例えば、28本の永久歯がすべてそろっていても、嚙み合わせが悪いと歯の破折や摩耗、顎関節症を引き起こしやすくなります。これは悪い噛み合わせによって、一部の歯や顎関節に過剰な負担がかかるからです。それだけに、矯正治療では見た目の美しさだけでなく、嚙み合わせもしっかり改善する必要があるのです。

 

▼美しさだけを追求するのは良くない

 

美しさだけを追求した矯正治療は、かえって悪い結果を招くことがあります。嚙み合わせの問題が改善されていないと、歯列不正・不正咬合が再発したり、口腔組織に大きなダメージを及ぼしたりするからです。そのため、矯正治療を受けるのであれば、嚙み合わせまで改善できる矯正医を探すことをお勧めします。

 

▼まとめ

 

このように、矯正治療で嚙み合わせを改善することは極めて重要です。治療後も10年、20年と美しく健康的な状態を保つためにも、包括的な矯正を行える歯科医師に治療をお願いしましょう。