■矯正治療で高額医療費制度・医療費控除は受けられる？

 

矯正治療は、比較的高い費用がかかる医療なので、できるだけ安く抑える方法を模索したいものです。そこで気になるのが高額医療費制度や医療費控除です。

 

▼矯正で高額医療費制度は利用できない

 

高額医療費精度とは、1ヶ月のうちに高額な医療費が発生した場合に利用できる制度です。原則として保険診療が対象となります。そのため、自費診療となる矯正治療は対象外となる点にご注意ください。矯正治療でも保険が適用されるケースもありますが、極めて限定的です。

 

▼矯正で医療費控除は受けられる

 

医療費控除は保険適用外の治療でも申請することができます。ただし、審美性を向上させるためだけの治療は対象外となるため要注意です。歯並びの矯正でも機能性まで回復させる治療でなければならないのです。その点は事前にきちんと矯正に確認しておきましょう。

 

▼医療費控除の申請方法

 

医療費控除は、確定申告の際に併せて申請します。矯正で発生した医療費の領収書が必要となりますので、申告するまできちんと保管しておいてください。ちなみに、医療費控除の対象となるのは、1年間で10万円以上の医療費を支払った場合です。矯正治療であれば、まず間違いなく、対象の範囲に含まれます。

 

▼まとめ

 

このように、矯正治療は高額医療費制度の対象とはならないものの、医療費控除は申請できます。経済的負担を軽減できる有益な制度なので、積極的に活用していきましょう。