■歯並びの異常は先天的・後天的の両方がある

 

家族は、身長や体型、顔立ちなどがよく似ていますよね。これは家族で遺伝的な構成が似ているからです。その点は歯並びも例外ではありません。親御さまが受け口だと、お子さまも受け口になりやすいです。ただ、歯並びを規定するのはそうした先天的な要因だけではないということも知っておいましょう。

 

▼歯並びを決める後天的な要因とは？

 

歯並び・噛み合わせを決める後天的な要因は、以下のものが挙げられます。

 

◎口呼吸

 

小さなお子さまで口呼吸をしている場合は要注意です。口腔周囲の筋肉が弛緩し、骨格の発達まで遅れます。その結果、上顎前突（出っ歯）の症状を呈することがあります。

 

◎指しゃぶり・舌突出癖

 

指しゃぶりや舌を前方へ突き出す癖がいつまでもなおらない場合は、適切な対処が必要となります。上下の歯列間に指や舌が介在している状態が続くと、開咬（かいこう）と呼ばれる不正咬合が生じやすくなるからです。場合によっては出っ歯も誘発されます。

 

◎歯ぎしり・食いしばり

 

歯ぎしり・食いしばりといった悪習癖も歯並びを乱す原因になります。歯列に過剰な圧力がかかることで、乱ぐい歯などの症状が現れやすくなります。これらの習癖は、歯周組織の炎症や顎関節症の発症にもつながるため要注意です。

 

▼まとめ

 

このように、歯並びは遺伝のような先天的要因に加え、呼吸法や口腔習癖などの後天的要因にも左右されます。上述したような習慣が認められる場合は、これから歯並びが悪くなる可能性がありますので、まずは当院までご相談ください。